
少年少女飛行倶楽部
あー笑った笑った
本当に面白かった。
清く明るい青春小説。
しばらく前に新聞書評に載っていて、公共図書館に予約したのだけど、結構予約が入っていたから、もう予約したことさえ忘れていた。
今日昼過ぎに本を受け取りに行って、一気に読んでしまった。
舞台は、とある公立中学校。
全員部活に入らねばならないこの中学校にあって、1年生入学したての海月(みづき)と樹絵里(じゅえり)が選んだのは『飛行クラブ』。
入部動機は、樹絵里の一目ぼれ。
野球部と兼部の中村海星先輩が副部長だと知ったからだった。
だが、この飛行クラブ。
部員が中村先輩と部長の斎藤神(さいとうじん)の二人だけ。
自力で空を飛ぶことを目標にしながら、全く活動はなく、斎藤先輩がたいてい一人で本を読んでいるだけだった。
こんな実態のない部に入るのはよそうと思っていたのに、なんだかいつの間にやら入ることになり、おまけに、部員が5人にならないと、正式な部活として認めてもらえないということを知った海月は、部員獲得に乗り出す。
登場人物の名前が変わっており、また、ものすごく個性的な面々が揃っている。
『朋』と書いて『るなるな』とか、『海月』だって『くらげ』とも読むから、あだ名は『くーちゃん』だし。
名前にまつわる親の願いと、その謂れに縛られて苦しむ子どもの気持ちも描かれていて、ほろりとした。
やる気なさそうな面々が、話の展開に沿って、どんどん活発になって、心が通い合っていくのも楽しかった。
こんなに上手くいくわけないと思いつつ、真っ直ぐな登場人物たちを応援している自分がいた。
傑作!
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